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サンマのお話し(2) [サンマのお話し]

さて今回は、ブランド物のサンマのお話です。


4-5年前から、一部の漁業者が考案して始まったブランドサンマですが、
その殆どは、「船上箱詰め」による差別化です。









船の上で水揚した直後に冷海水と氷の入った箱に詰めれば、
一般家庭に届いたときに、鮮度が良いというのは理屈的にもご理解いただけると思います。

最も多く市中に出回っているのは、厚岸漁港近くの大黒島周辺で水揚して、
船上箱詰めされた「大黒さんま」。

仲卸レベルでの価格は、通常流通品の約1.5倍くらいですので、
市中に出回る価格は、2倍位になると思われます。

近畿地方で最も良く出回っていますので、
関西の方はお買い物の際、一度チェックしてみてください。

そのほかにも、同じ船上箱詰めで
sanma-7.JPG
sanma-8.JPG
などがあります。

船主の名前が書かれているところが安心できますね。

箱に書かれているので、残念ながら店頭で目にすることは少ないかも。



一般的に、鮮度が良ければ美味い!と言うことになりますが、
実際、本当にそうでしょうか。



それは、私、鮮魚の達人としてはっきり申し上げますが、「食べ方次第」です。

刺身にするなら、鮮度追求型のブランド物のサンマが必要ですが、
塩焼き、煮付け、その他火を入れる料理なら、通常流通しているもので十分です。

ただし、塩焼き、煮つけなど、日本料理の場合は大きいものを選ぶこと。
今の卸売価格から考えると、200gアップの大物でも、250円~300円で購入できます。


皆さんは多分、塩焼きで召し上がられると思いますが、
私は煮付けがメインの食べ方です。
自宅が和歌山ですので、身のやわらかい梅干をいれてことこと煮付けます。

今頃のサンマは煮付けにすると皮がパンパンに張って、
その皮に箸を入れると身との間に3ミリ程度の油の層があります。
青魚ですので、当然良質の油、しかもDHAやEPAがたくさん含まれていますので、
そのまま召し上がってください。

もうしばらく、10月にはいるとサンマたちは南下して、
銚子あたりで水揚げされるようになりますが、
今年のサンマ動向から考えて、この頃でも十分油乗りはあります。

11月を過ぎてくると、解凍物が出回り始めますが、
今年のサンマは大型のものが多く、油乗りが非常に良いので、
解凍物でも、塩焼き、煮付けには十分かと思います。

ただ、やはり海のもの、明日漁場が変わって明後日もどうなるかわかりませんから、
「おいしいサンマを食べ続けたい」方は、私のブログを要チェックです。
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